介護職に対して「きつい」「給料が安い」というネガティブなイメージを持っている人も多いと思いますが、高齢化が進む日本では介護職の需要は高く、子育てや介護をしながら活躍している人もたくさんいます。とはいえ、仕事との両立はそう簡単ではありません。フルタイムで働くのが難しい人は「空いた時間を有効活用できる」としてパートを選んでいるようです。
パートとして働くメリット・デメリットについて見ていきましょう。
パートは時間の融通が利きやすいので子育てや家事、家族の介護をしていてフルタイムで働くことが難しい人におすすめです。ほとんどの介護施設ではシフト制を採用しているので、早出・日勤・夜勤など時間帯を選びやすく、希望に沿ったシフトを組むことが可能です。子どもが学校に通っている時間帯に日勤で働く、早朝のみ働く、家事を終えてから夜勤で働く、など柔軟な働き方ができるというメリットがあります。
介護職はスキルや知識も大切ですが、利用者に寄り添い話を聞いてあげられる人を広く募集しているため、資格や経験がなくても介護職として働くことができます。実際、無資格・未経験OKの施設もあり、そのような施設では人間性や将来性などのポテンシャルを重視しています。「経験がないから」と諦める必要はありません。
資格の有無や経験が問われず、フレキシブルな働き方ができる介護職ですが、人手不足に悩んでいる施設も多く、スタッフの欠勤や利用者の体調不良などで残業になってしまうこともあります。残業が発生するかどうかは職場の雰囲気や雇用形態によって異なりますが、保育園のお迎えの時間が決まっているなど残業が難しい場合は事前に伝えておきましょう。
また、介護の仕事は基本的に体力勝負なので慣れないうちは体も心も疲れてしまいます。慣れていくうちに負担を軽減できるようになりますが、同僚や上司、利用者やそのご家族など人とのコミュニケーションが多い職場なので、人間関係でストレスが溜まってしまうこともあります。仕事に慣れるまでは家事の時間を減らすなどして体と心をゆっくり休めることを意識しましょう。
空いた時間を有効活用したい人にとってパートはメリットがたくさんある働き方ですが、正社員と違って大きな給料を得ることが難しく、収入面の心配があります。しかし、職場によって時給が異なるので少しでも時給が高い職場を選んだり、夜間手当がつく夜勤をメインにしたりすれば、勤務時間が少なくてもそれなりの収入を得ることができます。介護職の平均月収や時給については以下のサイトから確認してください。