更新日:2023/01/26

非正規雇用から正社員に転換する制度もある

非正規雇用から正社員に転換する制度もある

多くの人が利用している「正社員登用制度」

正社員になることができれば給与が安定し社会的信用が高まるため、「いずれ正社員として働きたい」と考えている人もいます。そのような人たちにぜひ活用してもらいたいのが正社員登用制度です。
正社員登用制度はパートやアルバイトなどの非正規雇用を正社員に転換させるための制度で、現在、介護業界をはじめ幅広い業種で導入されています。実際、この制度を利用して多くの人が非正規雇用から正社員へとステップアップしていますが、派遣として働いている場合は例外です。派遣は施設や事業所ではなく派遣会社と雇用関係を結んでいるため、施設や事業所から昇進の声がかかってもまずは派遣会社が施設や事業所と話し合わなければなりません。

基準について

正社員登用の基準は施設や事業所によって異なります。なぜなら、その根拠となる法律が存在しないからです。コミュニケーション能力を重視する施設もあれば、本人の意欲を重視する施設もありますし、スキルや知識を重視する施設もあります。そのため、条件を満たさなければ昇格できないケース、一定期間勤務した後に昇格するケース、短期間で昇格できるケース、と異なるため、すぐにでも正社員になりたい場合は希望する施設の基準がどうなっているのか、事前に確認しておきましょう。

正社員になるまでの流れ

まずは雇用時に条件を確認します。一定期間働くのか、正社員登用試験を受けなければならないのか、きちんと把握しておきましょう。条件を満たした後は雇用の移行について上司や人事担当者と話し合います。事前に希望を伝えておけばスムーズに進められるでしょう。その後、条件などを確認し、問題がなければ正社員への転換に必要な手続きを行います。もし問題があった場合は双方が納得するまで話し合うことになります。

制度の利用を考えているなら

いずれ正社員に転換することを想定して求人を探す場合、応募先は慎重に選ばなければなりません。正社員登用制度について想定していた内容と異なっていた場合、後々、本人だけでなく施設や事業所にとっても不利益となるような問題が発生する可能性があるからです。そのようなトラブルを避けるためにも不明点はすべて事前に確認しておきましょう。注意すべき点はいくつかありますが、ここでは応募の際に特に気をつけるべき3つの項目を紹介します。
1つ目は「条件と基準の確認」です。正社員登用されるための条件や基準を事前に確認することが大切ですが、求人票に記載されていない場合もあるので直接聞いてみましょう。
2つ目は「実績」です。正社員登用制度があっても実際の登用実績が少なければ、制度が形骸化している可能性があるからです。
3つ目は「登用後の雇用条件」です。非正規雇用とは給与や各種手当、休日や勤務時間が異なります。どのような点が変わるのか、しっかり確認しておきましょう。

雇用と給与が安定している正社員として働きたい人へ